永久歯と親知らずの角度は90度、どうもけんちゃんです

この歳で入院するとは思ってもいなかった。

 

1ヶ月前くらいから、その予兆はきていたみたいだ。ふと朝起きると顔が腫れている。痛みはちょっとあるかないか。もともと首から上の右、首から下の左は負傷を追いやすい傾向にあったので気にしないでいた。ちゃんとご飯食べて寝てれば治るだろう。

 

 

しかし、一週間経っても治らない。痛みも増してきた。学校でも友達に言われるくらいには腫れている。僕は急いで口腔外科を予約して、容態を知ることにした。

病院で診察がはじまるなり医者は手を止めた。

 

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「親知らずのせいで腫れてます。これはうちでは無理ですねー。紹介状書くんで大学病院行ってください。もしかしたら入院するかもしれないです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

無理ですねー?大の医者がなにを言っているんだ。大学病院?????入院?????

 

 

 

 

僕は正直ワクワクしていた。

 

僕は大学病院に行ったことがなければ入院したこともない。まだ21歳なのだから大多数がそうかもしれないが、行ったことないところには行ってみたいししたことないことはしてみたいのだ。21歳ならではの好奇心が僕を煽った。

 

嫌な顔をしながら内心ちょっとウキウキしている僕はとても気持ち悪いだろう。しかし、そういう人間なのだ。

次の日朝一で大学病院に向かった。僕が行った大学病院は朝の11:30までしかやっていないみたいだった。(どの病院もそうなのかもしれないが知識がない)

 

 

僕が行くことになった病院の大学(医学部)は校舎がとても綺麗だったので変に期待してしまっていた。というよりはそれ目的でそこの病院にしたといっても過言ではない。

 

しかし、現実はそう甘くなかった。

古い建物にじじばば。僕はお家に帰りたくなった。わざわざ講義を飛んでまできた意味を失ってしまった。僕の心は抜け殻のようだった。

 

 

ともあれ診察をしないことには口の腫れは治らないのだから診察してもらうしかないと思い、重い足をあげて受付に向かった。

右を見ても左を見てもじじばば。受付の女性は昭和の時代ではウェイウェイやっていたに違いないと思わせる風貌だ。

 

 

診察と検査があるといわれた。いわれた場所にトコトコ向かい、レントゲン、CTスキャン、血液検査などをしなんとか入院手続きまでたどり着いた。

 

 

担当の人の話を聞いて知ったが、どうやら入院中は電子機器の持ち込みが許されていないらしい。一泊二日ではあるが僕はどうやって過ごしたらいいのかわからず心の中で発狂した。あれほどしたかった入院がクソほど嫌いになった。それに付け加えてタバコも吸ったらいけないらしい。僕は入院したいだけで、監獄に入りにきたわけじゃないんだと全身で表現したが担当のお姉さんには届かなかったようだ。

 

会計を済まして無駄に1万円という大金を払って病院を後にした。

 

 

 

入院は来月の頭。僕は多分入院期間中に禁断症状で死ぬだろう。