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なにも言わない代わりにバレたら全てが終わる。
そう言い聞かして生きていく。
笑った顔も泣いた顔も嘘。一人になればいつだっていつもの自分だ。本当のことは誰にも言えない。
誰かに言ったら?怒る?悲しむ?笑う?もしかしたら人に言われるかもしれない。一人でいれば秘密を守るのはいつも自分だけでいい。
誰かと共有するという欲求さえ我慢できるのであればそれは容易いことだ。多くの場合においては。
誰にだって秘め事はある。なぜ秘密にするか。人間には考える脳があるからだ。良い方にも悪い方にも。
つまりは、何か物事を発信した時に聴衆は自分の基準で物事を解釈する。
当たり前ではあるが、大抵の場合は事実を述べたところで勝手に裏をかいた解釈がされる。
しかも多くはネガティブな方向に。
良い方向に捉えられたらホッとするだろう。でも、考えてみるとこれもまた間違った解釈をされていることになる。
だから人には言わない。君も。僕も。
誰にでも言える君は素敵だ。誰にも言えない君も素敵だ。
子供に戻ったら、子供に戻ったら。
子供に戻れる場所が、君の一番居心地のいい場所なんだろう。
いつも見せない表情、少しわがままな言動。これらを見せれる場所が幸せだって早く気づいてみたら。
君の居場所はここじゃない。
考えてしまうことは悪いことじゃないと思う。
純粋な奴なんて数えるほどしかいないだろう。
この歳になって純粋を振りまいている方がおかしい。
人は良し悪しを考える。損得を考える。
言いたいことを言って嫌われているやつの方がよっぽど好きだ。自分に素直な証拠だから。
僕は自分に嘘をついている。多分あと数年先までは。